求人の動向と求められるスキル

HRテック求人の動向

日本国内のHRテック市場規模は、2017年の時点で185億円でした。それから2年後の2019年には350億円にまで拡大し、2023年には1,000億円規模にまで成長するとの予測もあります。需要だけを見れば明らかに成長市場ですが、需要に見合う人材が集まるかどうかが大きな課題となっています。HRテック開発に関心があるフリーランスエンジニアを求めている企業も増えており、ハイレベルなスキルを持つエンジニアにとっては大きなチャンスです。

フリーランスエンジニアとして働くメリット

市場がさらに拡大していったとしても、エンジニア不足がすぐに解消する見込みは今のところない状況です。早いうちから業界で経験を重ねていけば、ハイスキルなHRテックエンジニアとしてさらに上のキャリアを目指せます。新しい分野とはいえ必要な技術はWeb開発やアプリケーション開発などと同じで、他のジャンルの開発経験を活かしてステップアップすることも可能です。多くのベンチャー企業がHRテック開発に参入しているので、新サービスの立ち上げから関わってみたいエンジニアにもおすすめです。ベンチャー企業の場合、エンジニアとしての守備範囲を超えた幅広い業務を経験できます。業務の範囲が広がれば責任はより重いものになりますが、チームで協力しながら組織を成長させていくおもしろさを実感できるでしょう。HRテック開発に積極的な企業は、柔軟な働き方ができるところが多いのも魅力です。

開発に必要なスキル

HRテック開発には、ハードとソフト両方のスキルが必要とされています。プログラミング言語は、PHPやJava、Ruby、Linux、MySQL、AWSなどメジャーなものばかりで、特殊なスキルは必要ありません。サービスの種類としては、Web系やアプリケーションなどが多く開発されています。規模の大きなサービスや大企業で行われるHRテック開発の場合、クライアントサイドとユーザーサイドでそれぞれ別のチームを組んで開発が行われることもあります。中小ベンチャー企業では、少人数のチームでプロジェクトを進めていくことから、メンバーそれぞれにソフトスキルを求める傾向があります。機械的に業務をこなす人材というよりは、企業理念やカルチャーへの共感度を重視したいと考えている企業も少なくありません。
開発スタイルは、コミュニケーション力や問題解決力などが問われるアジャイル開発を採用する企業が増えています。モチベーションと行動力次第では開発経験の年数が少ないエンジニアでも採用されます。