HRテックとは?
HRテックの概要
HRテックとは「Human Resources Technology」の略で、「人事」を意味するHuman Resourcesと「技術」を意味するTechnologyを組み合わせた「+B21最先端テクノロジー」のことを指します。HRテックを企業が活用することで、勤怠管理や人事評価、採用など人事に関連するさまざまな業務分野のパフォーマンスを大幅に向上させます。クラウドやAI、ビッグデータ、モバイル、SNSなど、HRテックの技術はすでに幅広い分野で活用されており、これまで特定の社員に偏りがちだった人材関連の業務効率を大幅に改善することに成功しています。SaaSを導入する企業が急速に増えている中、HRテックを導入する中小企業の数も増え続けています。
日本国内のHRテック市場を見ても、2017年には185億円だった市場規模が2年後の2019年には350億円にまで一気に拡大しています。HRテックの市場規模の拡大は今後も続くことが見込まれており、2023年には1,000億円規模にまで成長するといわれています。FinテックやEdテックと共に、HRテックはさらに注目すべき開発分野となっていくことは間違いありません。
HRテックの歴史
HRテックは最先端テクノロジーとして近年よく耳にするようになった言葉ですが、1970年代から開発が進められてきた技術です。1970年代から1980年代にかけて、HRテックは業務用HRソフトとして企業に浸透しはじめました。HRソフトウェアベンダーがHRテック開発で重視していたのは記録のためのソフトウェアだったため、ソフトウェアを導入した企業は他のERPシステムと統合することでHRテックを活用していました。1990年代から2000年の初めごろにかけては、採用や研修、パフォーマンスマネジメントなどをサポートする機能の開発が進められました。2010年ごろには、当初重視されていた記録のためのシステムから活用できるシステム開発へと目的が変化し、クラウドサービスへの移行も進んでいきました。現在は、生産性向上のためのサポートツールとして、個人、チーム、ネットワークを軸とした設計に基づくテクノロジーの開発が進められています。
日本の働き方はもっと変わる
過去10年だけを見ても、世界のテクノロジーが大きく進展してきたことは明らかです。現在は、クラウド、モバイル、AIに関連するテクノロジーの開発が活発に行われており、日本の働き方改革にも大きく貢献しています。オフィスから人が減り、各々好きな場所で働くことを求められるようにまでなった今、HRテックへの期待はますます大きくなっています。