実際に利用されているサービス例
注目のHRテックサービス
HRテックサービスの特徴やメリットはそれぞれのサービスによって異なります。今回は、HRテックサービスの一例として、労務管理、人材管理、採用管理の3分野の人気サービスを紹介します。
労務管理の「SmartHR」
最低限必要な情報だけを入力すれば、入社手続きに必要な書類が自動で作成されます。基本情報が登録されると、毎月の給与明細や年末調整なども簡単に処理できます。ハローワークや年金事務所への申請もWebでできるため、作業効率が大幅に改善されます。SmartHRの特徴は、個人情報の入力を従業員本人が行えることです。システムに登録された従業員に関する情報は、社員名簿に集約されます。基本情報に変更が生じた場合には、変更部分だけを再入力すれば必要な部分に反映させることができます。人事情報は分析レポートとして可視化され、分析に活用できます。
人材管理の「カオナビ」
プロフィールにまとめられた従業員情報をすべての人事担当者が共有し、プロジェクトメンバーの選出や配置転換、査定に活用します。従業員が持つスキルを全体像として把握することにより、自社に補う必要があるスキルを明確にできます。カオナビの特徴は、スキルや経験などの客観的評価基準だけでなく、性格やモチベーションなども情報としてデータ管理できることです。蓄積されたデータから課題が見つかれば、タイミングを逃すことなく適切なマネジメントを行えます。従業員の特徴はレーダーチャートで視覚的に比較することが可能で、適性検査の結果は顔写真つきのマップで確認できます。
採用管理は「採用係長」
履歴書の管理や応募者との連絡のやりとり、選考プロセスの進捗把握などが可能です。indeedやGoogleしごと検索など6つの求人検索エンジンと連携しており、求人票を自動掲載できます。求人票に記載する企業PR文は自動作成機能を使えば簡単に作成でき、無制限で利用できるWeb面談機能もついています。採用係長の特徴は、必要な情報を入力するだけで採用ページを作成できること、画像や動画の掲載機能や最低賃金チェック機能など、便利な機能が充実していることです。LINEから応募できる機能もあり、応募者とLINEでメッセージのやりとりが可能です。専任の担当者が、人事担当者の採用活動をサポートするサービスもあります。